屋号を変えて再出発!ドメインを変えてサイトをリニューアルした話

かなり前からこのサイトのドメインを変更したいと考えていたのですが、その作業の際にサーバーのデータをふっ飛ばすというミス!めっちゃ凹みました…が、凹んでばかりいられないので、あらためてドメインを変更してサイトをリニューアルした経緯について書きました。

以前のドメイン(屋号)に抱いていた違和感

今回のリニューアルで一番大きな変更点はドメインの変更です。

通常、ドメインの変更には大きなリスクがあります。それは、それまでに積み上げたサイトへの評価を失う可能性です。(新ドメイン移行はデメリット大! ブログのドメインを元に戻しました | いわしブログ
私のサイトの場合、もともとチラシの裏的に作っていたということもあり大きな評価を持っていなかったため、古いドメインを維持するメリットよりも、新しいドメインを使用するメリットの方が大きいと判断しました。

新しいドメインを使用するメリット、それはサイトのコンセプトや顔、名前をきちんとリブランディングできることにあります。

もともと私は個人でのお仕事のときに『petite lapine(フランス語で子ウサギの意味)』という屋号を使っており、このサイトは petite-lapine.com というドメインで公開していました。
このサイトの運用を始めた2012年は会社員webデザイナーだった私。たまに個人でお仕事をいただくことがあり、その時になんとなく屋号があったらいいかなぁという曖昧な気持ちでつけたのが、大好きなウサギにちなんだ petite lapineという屋号だったのです。

うさぎ、かわいいよぅ…もふもふ。
うさぎ、やっぱりかわいい…もふもふ。

ところがウサギが好きとはいえ、それを前面に推していくほどウサギマニアでもなく「なんでpetite lapineって名前なんですか?」と聞かれると「いやぁ〜ウサギが好きで…」で会話が終わってしまう!!

たぶん本当にウサギが大好きでそっちの知識がもっと豊富だったら、そこから会話も盛り上がって「ウサギが大好きなxxさん」という風に周りに印象づけることができたと思います。なので、単純に好きなものから名前をつけることが悪いわけではありません。私の場合はそこまでではなかったという話なのです…(ウサギは今でも好きだけど)

それから、私自身のぱっと見の印象に「かわいらしさ」の成分が一切ない、というのも違和感のひとつでした。
たとえば、名刺をお渡しする機会ってだいたい初対面のときですよね?その時に名前の印象と外見の印象が結びついていた方が印象に残りやすいと思いませんか?

これがもっとかわいらしい見た目の女子だったら「子ウサギ」でもよかったかもしれません。ところが、残念ながら私はどちらかといえば第一印象はしっかりさんに見える(長女ですというと「あぁ、そんな感じします!」って絶対言われる)ため、「子ウサギ」という言葉から受ける印象とは結びつきません。

逆に、ものごっついガタイのいい男性が「子ウサギ」なんて名乗ってたら「なんでやねん!ww」てツッコミたくなるので、そのギャップの大きさで印象に残る可能性もあると思います。

名前は変えられない、けれど、屋号は変えられる

屋号と持つというのは、個人としてお仕事をいただくということです。その名前(屋号)の印象が薄い、というのは特にフリーランスとしてお仕事をする上では非常に残念な気がします。「○○といえば△△さん」というように自分を覚えてもらう、identifyしてもらうためにも屋号というのはとても大事なものではないでしょうか。

もともと持っている名前を変えることは基本的にできませんが、屋号は変えられる。自分で印象をコントロールできます。であれば、屋号はもっと自分の実態に即したもののほうがいい、と考えるようになったのが屋号の変更とドメインの変更のきっかけです。つまり、屋号を含めたサイト全体のリブランディングです。

ちなみに個人としてお仕事を受ける場合、必ずしも屋号をもつ必要はありません。個人名のままでもお仕事を受けることはできます。青色申告をするためには個人事業主の登録を税務署にする必要がありますが、その際も屋号は必須ではありません。

私の場合 petite lapine 名義では個人事業主の登録をしていませんでした。前の職場を退職して少しの期間、どこにも所属せずにお仕事をしていた期間があり、その際、青色申告のために個人事業主の登録をしました。

それを契機に新しい屋号を考えたのですが、私の場合、

  • 仕事の場合に名乗る個人名は旧姓を使用している(個人的なポリシー)
  • 仕事の報酬の受取には、専用の銀行口座を使用したい
  • 銀行口座には旧姓を使用できない(戸籍名と口座名義が別だといろいろややこしい:結婚に関する口座の手続き – 全国銀行協会
  • 戸籍名ではなく屋号で銀行口座を開きたい(屋号オンリーでは難しいが、屋号+戸籍名なら事業用口座が開ける銀行はある)
  • サイトには本名は出したくない(かわりに公開できる名前が欲しい)

という理由で屋号をつけることにしました。

名前は変えられない、ならば、それを前面に押し出してしまおう

外見の印象には「かわいらしさ」成分がないと前に書きましたが、実は私の本名にはちょっと「かわいらしさ」があります。(なので外見(&性格)と名前のギャップには実は子どもの頃から悩んできたのです…ちょっとは学習しようよ、私!ww)
ついでに旧姓もちょっと珍しい、あまり頻繁には見かけない姓です。

なので、どこに行ってもまず名前から覚えられてしまうし子どもの頃はそれが本当に嫌だったのですが、本名を変えられないのであればむしろ逆に生かすべきでは?と気付いたのです。

私自身に「かわいらしさ」の印象を付け加えるのは難しいけれど、本名ならしょうがない!だってもともとそういう名前だったんだもの、ちょっとくらい名前がかわいらしくてもいいじゃないww
というわけで屋号を名乗ったときに「あぁ、お名前から付けたのですね」とすぐに気が付いてもらえる名前を考え、最終的に『citrodesign』になりました。

現在はデザインよりもディレクションのほうが仕事の割合としては多いのですが、サービスや運用も含めて全体をデザインするという意味でdesignと名乗ったらどうだろう?ウェブ業界の人でなくてもdesignって付けば、どんな仕事をしているのかのイメージがざっくり掴みやすいかな?というわけでdesignという単語を使っています。

ちなみに、このサイトのトップレベルドメインですが(このサイトでいうと.netの部分)費用もお安くて取得しやすいのと、ウェブを中心に仕事していることから.netを選択!業態や地域性にあわせて選ぶのもいいですね。海外ドメインも含めると本当にいろいろなドメインがあるので、全体の統一感で考えてみるのも楽しいかもしれません。(ドメイン名の種類 – JPNIC

『citrodesign』として再出発をよろしくお願いします

2015年に『citrodesign』として個人事業主の登録した際に併せてドメインも取得していたのですが、ドメインを変更してサイトリニューアルをするまでに3年もかかってしまいました。個人事業主の登録をした後すぐに現在所属している会社で働くことになり、そこから忙しさにかまけて自分のサイトを運営することはほぼ放置…

今現在第3子の育児休業中ですが、自分のこれからのキャリアを考えた時に、お客様のサイトではなく完全に自分のサイトとして運営する経験をもっと積むべきだなと考えて一念発起してリニューアルするに至りました。

今回のリニューアル、実はまだまだ途中の段階。デザイン部分にはほぼ手を付けていません。
ロゴも別のプロデザイナーさんに依頼して作っていただいたのですが、屋号入りのデザインも依頼中なので、それが出来上がり次第サイトデザインもリニューアルしようと思っています!

家でいうと内装はまだまだ工事中だけど躯体は出来上がった状態なので、これからは住みながら(運用しながら)徐々に内装(デザイン)を整えていくつもり。
書いていく内容もこれまではチラシの裏的なものばかりでしたが、少しずつ変えていく予定です。
それについてはまた後日あらためて。

それでは『citrodesign』としての再出発をどうぞよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人