[読了]帚木蓬生:水神(上)(下)

本は文庫or新書でしか買わない主義なので、文庫になるのを待ってました。帚木蓬生の著作としては、「国銅」と同じ歴史小説のジャンルになるのかな?でも、いわゆる歴史小説とは違って、ものすごいドラマチックな出来事は起きないです。そこがいいんだけど、読むリズムをつかむまでは結構退屈よね、歴史小説って…

著者のインタビューが出版社のサイトに載ってました。

史実がモチーフになっているようだけど、こういうのが本当の公共事業というべきものなんだろうなぁと思いました。それをやることが絶対に未来に生きる、という信念。それでも、命を懸けた工事が途中で失敗して本当に自分の首が危ないかも、となったところの揺れる心理描写などは、リアリティがあるなと。

面白くてあっという間に読んだんですが、しかし、この人物語の回収の方法がちょっとワンパターン過ぎる気がする。好きだけどさ…

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