床上浸水体験記(1)-処分したもの、大丈夫だったもの

先日記事に書いたように、我が家が床上浸水してからはや2ヶ月。
現在は、浸水した家から徒歩15分ほどのところに仮住まいしていますが、元の家の修繕がほぼ終わり来月には戻れることになりました\(^o^)/
「いったん水に浸かったようなところになぜ戻るの?」と言われたりもしましたが、それについてはまた今度書くとして、とりあえず今回浸水を経験して困ったり発見したりしたことがいろいろあったので、それを書き残しておきたいと思います。

浸水でダメになったもの

私は今回初めて床上浸水を経験したのですが、あれは掃除をしただけで元通り住める状態になるわけではないのですね。
浸水してくる水は河川の場合は泥なども運んでくるし、我が家のように側溝もあふれた場合は下水も一緒に入ってきてしまいます。
そうするとどうなるかというと、当然だけれどとにかく臭いがひどい∑(゚Д゚)ガーン
我が家は浸水する前に自宅外に避難し、水量が増えるのが止まった頃にいったん自宅に戻ったのですが、玄関を空けた瞬間思わず鼻をおさえてしまったもの!
もちろん、家の中がプールみたいになってるというビジュアル的なショックもあったけれど、私の場合あの臭い(公園とかのトイレの臭いに近い)にかなり精神的にやられました。

泥だけでなく臭いまでとなると、洗って元通りに使えるものももちろんあったけれど、洗うだけではとても無理なものも。
それぞれざっくり挙げておきます。(ちなみに我が家はマンションの1階です)

見た瞬間に「これはだめだ」となったもの

  • プリント繊維板が水につかった家具(カラーボックス、食器棚、本棚など→繊維がかなり水を吸ってしまってアウト。水を吸った部品が膨張して崩壊しかけていたものも…特に本棚は本自体も水を吸って膨らんでいたため、非常に恐ろしいことになっていました。)
  • マットやラグ
  • 床置きしていた電化製品(扇風機、ファンヒーターなど)
  • 布製のおもちゃ

洗ってみたものの臭いが酷くて処分したもの

  • ベッド
  • 食器棚
  • リネン類
  • 一部の衣類

→ベッドの場合はソファ本体というよりもマットレスがかなり臭いを吸収してしまっていた模様。
食器にしても寝具や衣類にしても、衛生状態が気になるものなので思い切って処分の対象に。

ちょっと考えたり調べたりしてみたものの使用を断念したもの

  • ソファ
  • 本(冊数が多すぎて無理だと諦めた)
  • 電子ピアノ(脚部分がプリント繊維板だったため。メーカーに問い合わせるもすでに廃盤で部品もなく。脚以外は無事だったので友人が引き取ってくれました。)
  • 冷蔵庫(メーカーの人に見てもらったけれど、浸水した内部までは洗浄したりできないので衛生的に保証できないと言われた。)

ざっくりなので忘れているものもあるかも。
他にももっと時間があれば修復や洗浄ができたかもしれないけど処分したものもあります。
ただ、浸水した日から掃除・仮住まい探し・引越と怒涛のようにタスクが山積みになっていったので、手間がかかるものは無理と判断せざるを得ませんでした。
あと、最初の数日は「とりあえずここにはしばらく住めない、けどこれからどうなるか分からない」という見通しの立たない日々だったのでできるだけ身軽にしたかったということもあります。
いつかはやらなくては…と思っていた断捨離をいきなりさせられたという感じ。

ルンバ対策と子どものいたずら対策が意外と役に立った

今回被害をまぬがれたもののうち、今回の浸水が20cm程度で済んだから大丈夫だったものも結構あります。

木製の引き出しにいれていた衣類はダメになったけれど、ほとんどの衣類はプラスチックケースにしまっていたのでケースを洗うだけで済みました。
玄関と洗面所は他の部屋よりも一段高い構造になっていたため、そこだけ1cm程度の浸水で済み、靴箱はほぼ無事。洗濯機も防水パンのおかげで被害なし。
あと、お掃除ロボットの可動領域を増やすために床置きを避ける家具配置にしていたこと、子どものいたずら防止のために大事なものは上の方に置いていたことが意外と減災に役立ちました。これは予想外。

当のルンバ(と、パソコン)は、避難間際にふと思い立って高いところに移動させていたので無事でした。GJわたしww

浸水対策vs地震対策

私は実家の影響もあって自宅の地震対策は結構気を使ってきたつもりです。
地震対策の基本は「重いものは頭の上には置かない、なるべく床に近いところに置く」だと思いますが、浸水対策ということで考えると逆なんですよね…地震と浸水の対策を両立させようとするとちょっと困る。

ただ、今回の浸水は特別警報も出たほどの大雨によるものだったので、これから先に何度も起こるとは考えにくい。河口からも遠いから津波の影響も考えなくてもいい。
そう考えるとやっぱり地震対策が優先かなぁと思うけれど、浸水自体は我が家のように自宅の真裏が河川というようなところでなくても起こりえるんですよね。
ゲリラ豪雨でベランダ排水が間に合わず1階じゃないのに浸水、とか。マンションの上階で漏水して浸水、とか。お隣が火事になって消防の放水で浸水、とか。
そんなん考え始めたらキリがないんやけどつい考えてしまう…

そういうわけで我が家は引き続きなるべく床置きはしない家具配置&地震対策を考えていこうかな、と思ってます。掃除もしやすいし!!(←これ重要)
しかし、地震対策と掃除のしやすさとオシャレさはまるでセキュリティと利便性のようにトレードオフの関係にありますね…

壁紙もあかんようになりますよ

ちなみに、浸水してダメになるのは家具だけでなく、当然浸かってしまった壁やら床もです。
フローリングや塗りの壁だったらどうなるのかはわかりませんが、我が家のように石膏ボード+ビニル壁紙、クッションフロアとかだと掃除だけでは済まず、全部張り替えないととても住めません…
最初は全然そこまで思い至ってなかったのですが、内装屋をやってる友人には「たぶん臭くて無理だと思うよ」と言われており、実際その通りでした。

そのあたりの顛末についてはまた明日以降に書きたいと思います。

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