第8回 さいたまデザインDTP勉強会 サテライト in 大阪 に子連れで参加してきたよ

「お子さんも一緒にどうぞー」とお誘いいただいたので、初めて子どもと一緒に勉強会に参加してきました。母は自分の力不足にメンタルやられて帰ってきましたが(笑)貴重な体験をさせていただいてよかったです。というわけで参加レポです。

 

子連れ勉強会参加は会場にたどり着くまでの段取りも大事

自分で手を動かしてレイアウトする勉強会とのことで、工作好きな我が家の子どもたち(小1&年中)も一緒に参加させてもらいました。
卒園・入学のバタバタでここのところ全然お出かけとかなかったので、子どもたちも数日前から「工作いつ行くのー?」と楽しみにしてました!

途中、乗り換え駅でお昼を購入。
河原町→十三は約40分。ただ乗っているだけでは小1&年中には間が持たないのでお弁当で遠足気分を演出…
これも河原町は始発なので並べばボックスシートに乗れるところがいいですね。

ちなみに購入したサンドイッチはメルヘンのもの。(写真撮り忘れた)
サンドイッチハウス メルヘン
子どもの頃、おばあちゃんとお出かけする時によく買ってもらいました。懐かしい…京都は髙島屋の地下に店舗があります。

子どもと一緒にお出かけする時、目的地に着くまでに疲れてしまったり飽きてしまったりということはよくあります。
(とりあえず何も考えずに連れて出ても何も文句を言わないのは、年中娘で所要時間15分まで)
今回は事前の声かけと食べ物でなんとか成功。子連れ勉強会参加のハードルはこのあたりの根回しにライフを削られるというのもあるかも。3歳くらいまではむしろあまりよくわかってないのでおもちゃとおやつさえあればどこでも行けましたが、それ以降になると「何をするのか」「それは楽しいのか?」「いつになったら帰れるのか?」などを言い出すので、大きくなったらと言わずむしろ低年齢の間にお出かけの習慣をつけてしまったほうがよかったかもと思っています。

ちなみに今回は夫もお休みだったので0歳末っ子は夫に託しました。
途中まで一緒に阪急電車に乗って、阪神競馬場に行っていたようです。(そして交通費分も稼げずに帰宅ww)

子どもは何も考えずに手を動かせる、大人が動かせないのはなぜか

さて、無事に会場にたどりついたところで。
今回のお題はAdobeの書体『貂明朝』を題材にイメージボードを作るというもの。
いくつかの文字と貂のキャラクターが描かれた紙やシール、グラシン紙などが配布され、それらを使って自由に作ってくださいとのことでした。
が、お題の設定が自由すぎて(それは皆さんおっしゃっておられた)びっくりするぐらい何も浮かばない(汗)
まるでお客さんから「何でもいいからとりあえずなんか作ってみてー!」と言われたときのよう!

頭を抱える母を横目に早くもザクザク材料を切り始める息子(小1)。
「何作ってんの?」「えーわからん」
わからんのかいっっ(笑)

娘(年中)の作品
息子(小1)の作品

というか、わからんくて手を動かせるってむしろすごいな。
大人は手が止まるのに子どもは動けるのはなんで動けるんだ?
(材料を渡されて「はい、どうぞ」と言われたときの真っ白になるあの感じ…)
あ、そうか。大人はいろいろ考えているがゆえに手を動かせないのかもしれない。
じゃあ考えてるのって何だ?何を考えてるんだ?何を考えれば手を動かせるんだ?

実際に手を動かすために必要なこと

ここまで考えないと手を動かせなかったというのは、デザインワークからしばらく離れているとはいえちょっと情けなかったです…
でも逆にいうと、ディレクターとしてデザイナーさんに依頼するときにどういう材料を揃えておいたほうがいいか、見直すよいきっかけになりました。

今回のワークショップで実際に私がやったことは、こんなかんじ。

  • 『貂明朝』から受けるイメージをリストアップ(言語化)する
    • 真面目とかフォーマルな感じよりも、可愛らしさとかクセのある感じの明朝体
    • アナログ感とかレトロ感とか
    • 貂ってキツネとかイタチ系の動物だっけ?犬系じゃないな…
    • かわいいけどちょっと怪しい感じ←鳥獣戯画にインスパイアされているとのこと
  • 手元にある素材のイメージをリストアップ(言語化)する
    • グラシン紙だから重ねたときに色合いが変わる
    • 直線的に切るよりも手でちぎった時のほうが面白いな

ここからリストアップしたイメージ同士をくっつけて(アナログ感はグラシン紙をちぎって出そう・キツネとか化けて出そうだから貂のイラストを化け猫っぽくしようかな…etc)、ひとつのイメージにまとめていきました。

この最初にイメージをリストアップするところでもっとアイデアを出せていたら最終的な成果物のバリエーションも広がったように思うので、最初のイメージ出しのところでいかに適切な材料を出せるかというのが重要なのだなと。

あと、今回配布されていた材料にはいくつかの文字(漢字は「春」「夏」「秋」「冬」「貂」「森」、ひらがなも五十音すべてではありませんでした)だけが入っていました。これ、最初はカナくらい全部あるといいなと思ったのですが、むしろ絞られていたおかげで、ある程度方向性が絞られたようにも思うので、何でもかんでも材料として渡すというのはよくないなと考え直しました。

コンセプトは大事、アナログでもデジタルでも。

出来上がった私の作品はこれ。

コンセプト:大学デビュー的なアレです
コンセプト:「てん」という言葉の響きが面白くて作りました(時間がなくて仕上がりが雑…)

実は「でびゅう」の文字は材料の方にはなかったもので、おそらくアドビから宣伝として配布されていた紙に載っていたものです(笑)

貂のイメージキャラクターがかわいいけどちょっととんがった感じだったので、これをちょっと派手めにしたら面白いな

たまたま手に取ったグラシン紙の色が春っぽかった

森のイメージシールがいっぱいある=春になって森から貂が出て来るイメージ?

春といえば新しい生活、大学デビューみたいな?

大学デビューならぬ森デビューした貂とかどうかな?

という感じでコンセプトを決めていきました。

散らしたグラシン紙は本当はもっと桜の花びらを散らした感じにしたかったのですが、思うようにいかなかったです…
いかに普段自分がツール(というかCtrl+Z)に頼っているかがよくわかりました(汗)

アナログツールでのデザインは試行錯誤の範囲が限られているので、いかにコンセプトの段階で練上がっているかにかかっているなぁと実感したのですが、これデジタルツールでのデザインでも本当は同じなんだろうな…そしてそのコンセプトの段階でしっかりディレクションができるか、というのがディレクターとしての力量を問われるところなのだろうとも感じました。

子連れ参加のよかったところ&反省点

今回、初めて子連れで勉強会に参加してみたのですが、子どもたちが何かを作っていく過程を一緒に過ごせたのはとてもよかったです。4歳&6歳ともなると普段は子どもたちだけで遊べますし、意識しないと子どもたちと一緒に何かをすることもなかったりするので…

それと、親がどんな仕事をしているのか、その姿を見せる機会もあまりないのでそういう姿を少しでも共有できたのはよかったかなと。
つい色々説明するのも面倒でおざなりにしてしまうのですよね…子どもたちがまだ親と一緒にいる時間を求めてくれているうちに、家の外での親の姿を見せられるといいなと思いました。

ただ今回は初めて参加する勉強会だったので(web系はいくつか参加しているけど、DTP系は初めて)様子がわからず、テーブルの配置上ほかの皆さんと交流するのも難しかったのでそこは反省です。子どもが一緒だとついそちらのフォローに気も手も取られるので、せっかく勉強会という場に参加しているのにもったいなかったなぁと。次回以降、参加する機会があればそこはもっと積極的にならないとダメですね…

せっかく勉強会という場に出るのだからきっちり参加者として関わろうとすると子どものことまでフォローするのは難しいので、子連れ勉強会というのはそういう意味では難しいのかも。そのあたりはこれからもうちょっと考えていきたいです。

実際に参加された皆さんの作品を見ていると、自分の発想の貧困さと、構想から形にするところのデザイン力の貧弱さを感じて凹みますが、凹んでばかりもいられないのでこれからも精進しようと思います!

ご準備いただいた運営のみなさま、どうもありがとうございました。お疲れ様でした!

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